カナダでの留学時代、私は日本で起こった大地震のニュースを聞きました。2011年3月11日の東日本大震災です。
どのチャンネルを見ても流れる津波の映像が凄惨すぎて頭の中が真っ白になりましたが、
当時のルームメイトである東北出身の友人が、母親と連絡がつかないと青ざめている姿を見て、奮起する私がいました。
彼のために、ひいては日本のために何かできることはないだろうか。
私はすぐさま、寄付金を募るためのプロジェクトチームを立ち上げ、日本人や日本を想う他国生徒とともに2週間で200万円を集めました。
チームの皆が同じ思いで、一体感を持って走り抜けることができたからこその成果だったと今では思います。
留学生活から戻り、私は秋津道路に入社しました。
秋津道路は祖父が創業者で、二代目社長である父に次いで、私が三代目社長としていずれは会社を継ぐ思いで入社しました。
私が入社して初めにおこなったことは、秋津道路それ自体を知ることです。
まずは自分が現場に入って現場のリアルを経験すること、現場の社員と話すことを通じて良い面も悪い面も理解することに努めました。
実際に現場に立つことで初めて見える改善点。
現場社員のリアルな声。
経営者として真っ当な父の考え。
清濁含めた会社の現状がわかるようになりましたが、同時にこれらが合わせ混じることで、その乖離に頭を悩ませたこともありました。
私は「会社をよくするためにどうしたらいいか」を常に考え、あらゆる施策を企画・立案してきました。
例えば、慢性的に労働時間が超過しがちだった現場の問題には、敢えて抱える案件数を少なくすることで人材配置の最適化を行い、労働環境の改善を推し進めてきました。
その他には、業界内では最速となる定年の延長や、業界では珍しい若手社員を採用担当として設置し、新卒採用への注力を行いました。
若い人たちは吸収スピードが早いので、新しい手法を取り入れようとする時には若手がベテランをサポートする場面が出てくるなど、予想外の効果もありました。
このような施策が功を奏したのか、会社の仲間として一体感が一層生まれ、社内に活気が出るようになり、
改めて「会社は人である」と再認識しました。
私は35歳の年にあたる2019年に代表取締役社長に就任しましたが、秋津道路が100年企業に、そして舗装業界のリーディングカンパニーになるためには、会社としての一体感と若い力が不可欠だと考えています。
舗装業界は他業界と比べて働き方を工夫出来る余地が多く残されています。
だからこそ秋津道路は先行して、新しい手法や若い世代の考えを加えた経営を行い、より魅力ある職場環境作りやさらなるイノベーションを起こすことを目指し、「秋津道路に入社して良かった」と心から思えるような会社にします。
現在の秋津道路はまだその道半ばではありますが、「一緒に新たな秋津道路を作りたい」という方に入社して欲しいです。
秋津道路株式会社 代表取締役社長
採用情報
秋津道路は、舗装業界のリーディングカンパニーを目指すにあたり
ともに働く仲間を募集します。